2007年9月アーカイブ

本日は、県内県外から合計50名ほどのお客様を山梨大学に招いてイベントを行いました。イベントは、午前中ヒマワリの収穫、午後バイオ燃料精製実験という内容でした。
午前、午後ともに、お客様のご協力のおかげでうまく進行しました。先生方の協力にも感謝しております。
では、そのイベントの写真をいくつか紹介いたします。


多くの方が集まってくださいました。


ヒマワリの頭(花部)をハサミできります。


茎は鎌できります。写真は刈り払い機。


採った花部は手で種子を取り出します。大変な作業です。


午後のBDF精製実験です。ヒマワリ油にメタノールとKOHを加えて60度の環境でそれをBDFとグリセリンにします。加えるメタノールは化石燃料に依存しているため大きな問題です。BDF生産には添加せねばならないもの、廃棄物としてのグリセリンなど、考えねばならない課題が多くあります。あらゆるファクターを考えることの重要性も今回の実験からわかると思います。


静置させた後の様子です。上澄みがBDF、下側に沈殿しているのがグリセリンです。


上澄みのBDFだけを取り出します。慎重に取り出さないとグリセリンと混ざってしまいます。


廃油からつくるとこうなります。できるBDFもグリセリンも汚れています。このグリセリンの処理は大きな問題です。


できたBDFによって動いた小型ディーゼルエンジン。ちゃんと動いています。エンジンから出てくる煙の匂いも独特です。てんぷらが焦げたような匂いです(感じる匂いの個人差はあります)。


種をまくところから始まったBDF生産。今日、エンジンにいれて動かしたのでひとつのサイクルがやっと完結しました。今日、エンジンから出て行った二酸化炭素はまた世界のどこかのヒマワリに吸収されるかもしれません。
ただ、我々が考えねばならないことは、炭素の循環だけではありません。もっとも重要なのは、あらゆるファクターを発見しどのような循環を考える必要があるのか、同系統の循環の中でどの循環が最善なのか、また社会がどういうシステムになったらそれらが有効になるのかなどを考えることです。
それを考えるためには、知識と鋭い感性が必要であると私は思っています。今日、来ていただいたお客様は渦巻く知識と鋭い感性をもっておられると思います。本当に大切なことにいち早く気づき、それに興味をもち、探求していこうとする心があることを感じます。それがあったからこそイベントに参加してくださったのだと私は確信しております。本日のようなイベントに今後も参加することによって、知識はどんどん増えて、鋭い感性と合わさり、素晴らしいアイデアが泉のように生まれてくるでしょう。私もそうなるように努力したいと思います。
本日はありがとうございました。またの参加をお待ちしております(本日のようなイベントはまた行う予定です)。

2009年6月

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